七十九年に日本から訪ねて来た家族と友人達でドイツのロマンチック街道をめざし九人乗りの車でスウェーデンを出発。ドイツ観光のあとオーストリアのサルツブルグに行くことに決め夜到着。
小雨で肌寒い古都の夜十時の散歩に我々は軽装、しかも子供達と私は当時流行っていた木靴にて。ところがそこは別世界だった。タキシードにロングドレスの紳士淑女達、馬車が何台も着飾った人々を乗せ石畳の上をガラガラと。突然仲間の一人が『 なかにし礼氏よ!!』彼が我々に近ずいてきた。彼はタキシードを着こなし軽装の我々に気軽に『これから食事をしようと思うのですが、ご一緒にいかがですか?』食事は済んだことを伝え『ところで今日は何ですか?皆さん着飾って?』彼曰く『エッ!何しに此処に来たの?今音楽祭の真最中よ』穴があったら入りたかったとはこの事です。若いころ月刊誌の ”音楽の友” でよく読んだあの夢に見た ”サルツブルグ音楽祭” とは。その後何度かオーストリアを旅したが未だにチャンスがなく残念ですが、夢は捨てていません。
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