スウェーデン王室は現在国王カール十六世グスタフが、そして次に皇位を継承するのは第一王女のヴィクトリア。非常に人気のヴィクトリア王女がどの様なボーイフレンドを探すかは皇室、国民、メディアの関心の的だった。彼女が恋に落ちた相手はジムの経営者で彼女のパーソナル トレーナーのダニエル ヴェストリング氏。皇室はまず反対、国民は賛否両論、メディアはダニエルのスキャンダル探しに必死。友人のパーティでキスしている記事や彼の家族と散歩している写真などで週刊誌を賑わせた。ダニエルにスキャンダルは無し、家族はごく普通。結局8年後に婚約、その翌年にストックホルムの大聖堂で挙式。その日ストックホルムは50万人以上の人々が街に出て彼等を祝った。各国の皇室が勢揃いした挙式を国民はテレビの前で、はらはらしながらダニエルを見守った。そして晩餐会が終りに近ずいた時ダニエルのスピーチが予告無しに始まった。スウェーデン語と英語を交互に、しかも巧まざるユーモアで8分間のスピーチを暗証し終わった時は拍手が止まず、その内に各国の皇族達を交えた出席者は総立ちになり、” スタンディング オべーション ” これ以後プリンスダニエルへの国民の評価は急激にあがり彼への期待も高まった。
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