2013年2月23日土曜日

退職金は 無し








 国家公務員をはじめ一般人に退職金は存在しない。65歳で定年に、職場の同僚達からの記念品と送別会そして仕事を辞めたその月から約30%減った年金暮らしが始まる。スウェーデンの給料は日本に比べて大分低い。ということは貯蓄額は少ない。それでも豪奢な生活を望まなければやっていける。この頃は老人のケアーが昔ほど完璧ではなくなったが、癌の手術、高額を要する手術全て無料。医療器具も無料で借りることが出来るので病気になった時の経済的な心配は無い。その後は出来るだけ家で生活を出来るように援助してくれる。ヘルパーの手に負えなくなった時に老人ホームに。その時も貧富の差なく個室(最後の写真)でトイレとシャワー、ミニキッチン付プラス完全看護に入居できる。勿論家賃は払うが同じアパートでも各人違う。全額払える人と半額しか払えない人に分かれるが差別はない。年金で足りない分は市や国の援助を得ることになるが、必ず手元に約2万円のお小遣いを残してくれる優しさがある。

2013年2月16日土曜日

プリンス ダニエルとは

















スウェーデン王室は現在国王カール十六世グスタフが、そして次に皇位を継承するのは第一王女のヴィクトリア。非常に人気のヴィクトリア王女がどの様なボーイフレンドを探すかは皇室、国民、メディアの関心の的だった。彼女が恋に落ちた相手はジムの経営者で彼女のパーソナル トレーナーのダニエル ヴェストリング氏。皇室はまず反対、国民は賛否両論、メディアはダニエルのスキャンダル探しに必死。友人のパーティでキスしている記事や彼の家族と散歩している写真などで週刊誌を賑わせた。ダニエルにスキャンダルは無し、家族はごく普通。結局8年後に婚約、その翌年にストックホルムの大聖堂で挙式。その日ストックホルムは50万人以上の人々が街に出て彼等を祝った。各国の皇室が勢揃いした挙式を国民はテレビの前で、はらはらしながらダニエルを見守った。そして晩餐会が終りに近ずいた時ダニエルのスピーチが予告無しに始まった。スウェーデン語と英語を交互に、しかも巧まざるユーモアで8分間のスピーチを暗証し終わった時は拍手が止まず、その内に各国の皇族達を交えた出席者は総立ちになり、” スタンディング オべーション ” これ以後プリンスダニエルへの国民の評価は急激にあがり彼への期待も高まった。

2013年2月12日火曜日

親は親  子供は子供








中学生になると色々欲しい物が多くなりその上高い物を必要とする。スキーにも行きたいし、、
そこで彼らは10週間の夏休みにアルバイトを。日本の様に高等学校への入試制度はなし
のんびりしたもの。必要なものは自分で買う習慣で親にはあまり強請らない。娘が15歳の時、
友達の家族にギリシャ旅行を誘われた。こちらは勿論払う覚悟はしていたが、彼女がある日ホテルの朝食係りの仕事を見付けてきて、結局娘は旅費、小遣い全て自分で賄ったのには驚いた。
スウェーデンでは高校を卒業したら独立。その後はアパートを見つけ、働くなりローンを申請して大学に行くか。どちらにしても親の援助は受けないのが普通。そして今の若い人達の間では、セカンドハンドや蚤の市で家具や家庭用品を上手に買って新居を整えることが流行っています。親からの援助は待たずに独立独歩の社会です。

2013年2月8日金曜日

余った薬はゴミ箱に捨ててはいけません













スウェーデンでは使い残した薬はごみとして捨てずに薬局に行き、それ用の袋が置いてあり、箱から出してカプセル、錠剤、液体、湿布等全てをその袋にいれ薬局に戻す事になっている。医療品による公害や河川の汚染を避けるため。