2012年4月28日土曜日

学生帽







主人との文通が始まった62年の手紙に同封された写真は白い帽子を被った写真だった。今思えば、日本も同じような帽子を中学生から被っていたが、でも何か、ちぐはぐな感じで、私は勝手に船員か、軍隊だろうと決め付けた。スウェーデンに住みついて、この帽子は高等学校卒業生が卒業式に始めて被るものと分かった。ノーベル賞の授賞式に、受賞者やVIPの人達をを先導しているホストやホステスが、この白い帽子を被っている。彼らは大学生。帽子はこの場合大学生のシンボル。イブニングドレスに白い帽子はマッチしないがスウェーデンらしい。約150年前に、スカンディナヴィアの大学生達が集会でお互いに認識しあうと言う事から始まった。各地で毎年4月30日に著名人の春のスピーチ、コーラスが春にちなんだ歌をそして国旗を掲げ、一斉に帽子を持参した人達が帽子をかぶり式典は終わり。参加者の年代は帽子の色で分かる。そして黄色になった帽子をかぶり街を歩くのです。

2012年4月26日木曜日

トイレはどこも有料




あるスウェーデン人の友人が毎年日本に旅行していた。彼は前立腺の手術を受けトイレに通う回数が多かった。彼曰く 『日本はどこに立っていてもトイレの標識があるし、清潔だし、僕にとっては大助かり』 スウェーデンではレストランやカフェにいない限り、トイレ探しは一仕事。デパートが見つかり走ってトイレに。着いたトイレは行列のうえ、有料。スーパー、駅、図書館、全て有料。5クローナ(約70円)たいした金額ではないが、5クローナの硬貨を持ってないとこれまためんどくさい。処によっては両替機がおいてある。有料の理由は麻薬患者やヤングが入りいたずら書きをしない為とか。不思議なことに、20分のフェリーボートで行けるお隣のデンマークはコペンハーゲン以外は必ず広場や建物の隅に公衆トイレがあり清潔でしかも無料。スウェーデンに旅行の際は5クローナの硬貨を用意しましょう。

2012年4月25日水曜日

女性の年は聞かない



常に男女平等、男女平等を唱えるスウェーデン。でも、未だに女性の年は聞いては失礼。ある女性とパーティで会い話が好く通じ、つい『ところで失礼ですが、お幾つですか?』 馬鹿ではあるまいか女に年を聞くなんて~~という顔をされる。日本では何年生まれ?等は当たり前の会話ですが、ここでは、ご法度。気をつけましょう。

2012年4月19日木曜日

ヨータ運河の船旅














ストックホルムとヨーテボリを結ぶ運河の船旅は、4日かけて65の水門を通過し主要な観光地に寄り道する。水門の一部は91メートルまで上がる。これは船が運河の水門を入るとその入った門を閉め反対の門を開き、船が浮かぶ水位が高い側と同じになるまで水を入れて通り抜ける。美しい田園風景を見ながらの船旅は格別。この運河は、昔デンマークがスウェーデンとデンマークの間の海峡を通る船に通行料を課していた。通行料を払わずしかも短距離でストックホルムに物資を運ぶ方法はないか。そこでこの運河を考案し22年の年月をかけて1832年に完成した。スウェーデン人は一生に一度はこの運河の旅をしたいと思っている。値段が高いことと、65回にわたる水門の開閉、我々にとっては人生最後の旅行になりそうです。

2012年4月15日日曜日

隠さず話す



ある生徒の父親が詐欺で刑務所に入っていた。スウェーデンでは加害者の名前や住所を出さないので、黙っていればそれで終わるのですが、何となく噂が広がり、その子供がいじめにあった。それを聞いた父親は学校に連絡して、何故刑務所に入ったかを話したいと言った。その父親は自分の生い立ちから、そして悪い仲間との付き合い、警察に捕まったときの状態、刑務所での毎日などを話した。
生徒達は授業を聞くより、もっと真剣に聞き、色々な質問も出て討論会になった。その後その生徒へのいじめは終わった。高校生には元麻薬患者やホモセクシュアルの人が来て講演をしたりする。何でも隠さずに話して理解をしあう。とても好いことだと思うのですが、時には、そんなこと討論することはないのではないかと思う様な事件を、長い時間かけて討論したりする事もあります。

2012年4月10日火曜日

美人国スウェーデン






始めてスウェーデンに着いて、まず税関に立っていた女性のきれいなのには驚いた。60年代で既に、市電やバスの運転手が女性。その上美人。始めての外地で、とにかく皆きれいに見えた。背は高いし足はすらり、自分の足のかっこの悪いのが気になった。なんと、無声映画の名女優 グレタ ガルボ、そして イングリット バーグマン、アンーマーグレット等をハリウッドに輸出した国。美人が多いのは当たり前。43年住んだ今でも外国旅行をして帰ってくると、スウェーデンは美人が多いことに気がつきます。

2012年4月8日日曜日

窓を見る楽しみ








スウェーデンにきて、まず学んだことが窓を飾ること。自分の為に、また外を通る人たちの為に。
ここの国の人たちは、散歩を夕食後や、人が訪ねてきたりした時にします。町の中のアパート街や、郊外の住宅街で窓を見て歩くのは楽しいものです。南欧の様に外のブラインドをバターンと閉めないので、窓は-18度でもそのまま。うすいライトにちょっとした置物と緑、花を飾った窓は何ともムードがあります。これも流行があり、昔は色とりどりでしたが、今はすっきりと白でまとめるのがはやっています。

オープンカントリー







森と湖の国。我々の住んでいる所でさえ20分のドライブで行ける範囲に200以上の湖、それを囲む森。スウェーデンには森や湖、島で一日テントを張ることが許されている。湖や海の近くの土地所有者はこれを拒否することは出来ない。また、使用者は跡をきれいにしていくこと。ブルーベリー、きのこを摘むのにどの森に入ってもよい。森の所有者はとやかく言うことは出来ない。海や湖に沿って建つ家で自分達で作った桟橋に、他のボートが一晩停泊することを拒否することは出来ない。スウェーデンには誰でも海や湖に自由に入れるように、海、川、湖沿いは最低100メートルから家を建てることになっている。昔から既に建っている家はその対象にならないので、裕福族はおんぼろの家を莫大の金額で手にいれ、モダンにして住みます。
他の国に行くと海に出たくてもプライベートの立て札がかかり、海岸でピクニックをと思ったのに、どこからも入れず等はよくあることです。この政策は中々ユニークなので、他のヨーロッパの人々はスウェーデンのオープンカントリーシステムを大いに利用しています。

2012年4月4日水曜日

学費は大学まで無料






日本に住む息子の家族は、4歳の子供の学費預金を始めたとか。ここスウェーデンでは学費は大学まで無料。そして大学生には月約34000円の援助金が与えられ、その他の生活費は学生ローンを月(7万4千円)借りることが出来る。学生用のアパートはワンルームのトイレとシャワー、キッチンで約5万4千円から。足りない分は国よりアパート代の援助(家賃の何パーセントかは不明)がある。その為、週末にアルバイトをしたり、夏休みの一部もアルバイト。借りた学生ローンは25年で返済し、60歳で完了しなければならない。学生は派手でないので、これで何とかやっていける。80年代に滞在していた日本の商社の家族のお嬢さんが、高等学校、大学をスウェーデンで終了した為、学費用に貯めていた預金を、旅行に使うことが出来、世界中を旅して回っていた。そのご夫妻は今でもコーラスに入り世界中歌い回っています。